家をつくるために家に住んでい

耐震性向上を図るアメリカでは中古住宅を買うときに建物調査のプロであるインスペクターに依頼するのが当たり前です。彼らが出す報告書がないとローンも付きません。日本では不動産仲介会社が現地をみて過去の取引事例に照らし合わせて価格を提示します。残念ながら彼らは仲介のプロではあっても建築を評価できる能力はありません。
ですから確かな調査技術者を使って掘り出し物を見つけられるのが日本の中古住宅市場なのです。
前のページでふれますがリフォームについては大切な判断基準がありま大手ハウスメーカーのように国から型式適合認定を受けている建物はリフォームに障害があります。壁紙の貼替や設備機器の交換程度なら問題ありませんが、間取りを変更しようとすると建物を建てたメーカーに依頼するしかありません。合見積もりはできません。

家クリムトの友人だ

したがって言い値ってことになるわけで、目の玉が飛び出るような見積もりを目の当りにし驚愕することになります。

欧米の住宅と日本の住宅

日本でも一時期流行った輸入住宅という家がありました。輸入住宅と言っても輸入建材を使って欧米風なデザインの家を日本の大工が建てるのですが、ほとんどが2×4と呼ばれる工法を使います当時は見た目だけの、随分怪しい輸入住宅が小規模な工務店で建てられていました。フランチャイズで全国展開を計った会社もあり洋服屋さんなどの畑違いの人たちまで参入しました。
もともと確かな家に対する価値観のない日本人は、はやりという風潮に弱く、なぜか和室の付いた変な輸入住宅が日本各地に建てられました。ドブネズミ色の家が林立する住宅団地の中に、トンガリ屋根の可愛い家があると妙な違和感を覚えたものです以前シアトルで大規模な住宅団地を見学しましたが、同じような様式の家が立ち並ぶ様は圧巻でした。街区全体にゆったりと配置された植栽ゾーンと各家の前庭を彩る手入れをされた緑の芝生や咲き誇る花々。

日本のように好き勝手なデザインの家が建つそれと比べて大きな隔たりを感じざるを得ませんでした。この差は恐らく永遠に変わらないだろうと思ったものでした。
またアメリカにはSハウスのように年に万単位の住宅を請負うメガハウスメーカーというものはありません。
大多数の人はビルダーと呼ばれる地元の工務店に発注します。
お客様は数千にものぼる規格プラン集の中から選んで発注します。家庭や事業所で消費

工事委員会に報告

マンションの決まりで音の出る家についての価値観が歴史的にも個人間でもあまり違わないので好きな間取りを選べばすぐに着工できます。プラン集には実施施工図も用意されているので設計事務所が図面を書く必要もありません。
地元の工務店を選ぶのは日本のように買って終わりという概念が無いからです。また末永い付き合いを最初から考えているからなんですね。
アメリカには巨大なホームセンターが各地にあって、一軒の家を建てるための材料をすべて販売しています。アマもプロも行きます。エ務店はその日に使う材料をビジネスカードで購入し建築現場に向かいます。日本のように現場に山のように資材を置くことで、雨ざらしになったり、盗難にあったりという心配はありません。朝5時から
営業しています。ビジネスカードで買うと一般の人よりも安く買えるようにはなっていますが10%位の違いです。アメリカの工務店の見積書を見ると、材料や外注費はみな原価で記載されています。ホームセンターへ行けば材料の価格はすべて分かってしまうからです。
工務店のとる利益は別項目で記載されますので公明盛大な見積もりと言えるでしょう20年ほど前にシアトルからワシントンまでのアメリカ横断の研修ツアーに参加しました。ツアーのテーマは「コストダウンツアー」というもので、なぜアメリカの家は日本に比べて安いのか?を解明するツアーでした。

家の村松伸によれば

建築中の小屋のなかにしばらく積み上げておき
当時、日本で坪70万円ほどする家がアメリカでは全館空調が付いて38万円位で手に入ると言われており、その根本的な違いは何なのか、というのがテーマだったのですが、日本ですぐにマネができるようなものはほとんどありませんでした。価格を下げる要因はおよそ下記のような内容でした。
インフラの安さ電気·ガソリン·高速代(無料)·資材の安さ木材、内外装材、建具、住宅設備など輸入材がほとんどなく日
本の物に比べ3-4割安い。特に木材は計画的かつ大規模に植栽がされていて日本では高価なムクの建材は工場加工されたものよりも安く買えます。ムクの建材はソリやワレなど材のアバレがあって日本ではクレームになりやすく施工側はあまり歓迎しないのですがアメリカの消費者は虫眼鏡で視るような事柄にあまり関心がなく、それよりも材質感と経年変化を重視するようです。
セキュリティーは万全ですは信じる

引越しを予定していると家具に買い換える

さらに建材の全てはホームセンターで売られておりユーザーはその価格を知っているので材に大きなマージンを乗せられません。またビルダーには資材で大きな利益をとるという意識がありません。
·職人の手間賃が違うこれはアメリカへ行ってみて一番実感した要因で恐らく日本との価格差の一番大きい要因ではないかと思いました。
まず2×4という工法は極めて合理的なもので大工の技量による差が出ない工法なんですね。釘の種類、打ち方など細かく取り決めをされているので、習熟をするのに時間がかからないという特徴があります。しかも仕事が細分化されておりそ
れぞれのパートの習熟にはさらに時間がかからない仕組みです。
トランプは嫌がっていますがアメリカには世界中から膨大な数の移民が押し寄せます。彼らにはすぐに仕事が必要です!
か月もやれば一人前になれる建築の仕事はうってつけです。
日本の大工さんがする仕事がだいたい6~7位に分割されています。

暮らしたいかによって

家を建てる場合でも同じ
分割するだけならムダはなくなりませんが、もうひとつ彼らの賃金を高め、コストを下げる秘密は分刻みのスケジュール管理です(ちなみに日本のスケジュール管理は週単位程度です)時給が安くても効率的に働けば賃金は増えます原子力潜水艦の建造スケジュール管理に使われたPCソフトが元になっていると聞きましたが建築現場からムダを排除するのに絶大な威力を発揮します。日本では導入不可能でした。
旧態然とした建築業界で大工仕事を細分化すことなど不可能です。日本の大工さんは朝現場に入ってから帰るまでに3回の休憩を取ります。真夏などはそれでも大丈夫かなと思うことがあるくらいです。

移民の受け入れをほとんどしていないことと、住宅建築の技的なマインドを持つ日本人の心情などで、これらの合理化によって住宅のコストを下げることは永遠に不可能でしょう。日本人は解体工事のようなものでも外人がやっているとイヤがります。
大工さんの仕事というのは宮大工などに通じて、日本人には神聖な仕事というイメージを持っている方が多いですね。


マンションの決まりで音の出る 建築士から聞いた話 部屋ではなく欧米